代表取締役社長 上村秀敏

写真:代表取締役社長 上村秀敏

地元に根ざした企業として
恥ずかしくない会社であり続けること

代表取締役社長 上村秀敏

先代から経営者として、そして人間として多くを学んだ

─創業当時の会社の様子はいかがでしたか。

昭和20年に先代の上村實が、叔父にあたる上村秀之助さんの仕事を手伝うようになりました。秀之助さんは仕事一辺倒な方でしたし、大叔母も午前3時過ぎには起き出し仕事の支度をして、ふたりを仕事に送り出していたそうです。

当時は板付や西戸崎の米軍キャンプ、炭鉱住宅の仕事を中心にしていました。その後、独立して福岡市博多区吉塚で、飯場のような形で何人か集めて始めたのが創業の頃(昭和25年)ですね。住居としていたところには血気盛んな若者が集まり、先代と一致団結して仕事をしていたことが思い出されます。とても活気がありました。

─實会長は当時、どのような様子で働いていましたか。

夜討ち朝駆けという感じで、お客様のところに朝から晩まで入り浸っていました。そうして築いたJAさんとの人脈から倉庫や支店の建設をしたことが、上村建設の基盤になったことは間違いありません。

─實会長はどのような父親でしたか。

仕事一筋で、仕事はもちろん私生活にも大変厳しい父親でした。経営者として、そして人間として多くを学ばせてもらったと思います。家族での思い出という意味では、とても忙しい父親でしたので、たまに行った家族での旅行くらいしかありません。

地元に根ざした展開で、徹底してお客様志向を貫く

─社長就任時、實会長から受け継いだことは。

会社が盤石の体制であり続けることです。それは売上をコンスタントにあげていくことであり、個人だけに限らず法人も含めて、様々な建物を建て、成長し続けるということです。

─個人企業から年商200億円を超える地元ナンバーワンの建設業に発展させた原動力は。

公共工事に頼らず地元に根ざし、地域の皆様と密着した企業展開を継続して、常にオーナー様に満足していただける建物を提供し続けてきたことが一番のポイントだったと思います。

─オーナー様をはじめお客様からの信頼を得るためにいつも心に留めていることは何でしょうか。

徹底してお客様志向を貫いて、高品質な建物を提供し、常に入居率を上げるための管理を行うこと。そして、オーナー様、入居者様の意見をもとに付加価値の高い建物や管理サービスの実現に反映させるというサイクルを繰り返すことです。

─それがお客様満足度92%という数字につながったのですね。

各部門が、それぞれの仕事を十分に果たしているからこそ得られた結果だと思います。

これまで培った基盤をもとに、皆で成長していってもらいたい

─総合建設業として今後の展開はどのようにお考えですか。

現在、福岡市は人口増加の恩恵を受けていますが、近い将来、人口減少にともない賃貸マンション市場は穏やかに縮小していくと思われます。一方で高齢化が進み、高齢者の単身世帯、高齢者夫婦世帯が増加することで新たなマーケットが生まれる可能性もあります。また、老朽化した建物が今後増えていくので、リフォーム・リニューアルは成長が見込める領域といえます。特に福岡市中心部はオフィスビルの建て替えを中心とした投資が増加することが想定されます。

設立60周年を迎え、これから100年企業を目指して成長していくためには、これまで築いてきたマンション建設、経営サポートのビジネスモデルはもちろんのこと、市場の変化、顧客ニーズの変化をとらえて、マンション建設以外の分野でも柱となるビジネスモデルを構築していかなければならないと思っています。

ですから、上村建設のこれからを担う人たちには、これまで培った基盤をもとに、さらなる高みを目指し、地元に根ざした企業として恥ずかしくない会社として皆で相談し合い、成長していってもらいたいですね。

代表取締役社長 上村秀敏