職人 宮崎あつし

写真:職人 宮崎 あつし

高い作業効率とチームワークによって
職人が集中して作業を進められる現場

職人 宮崎 あつし

主に造作大工として携わっています。型枠大工さんがコンクリートの型枠を作り、設備屋さんが配管、電気屋さんが配線、そして私たちが柱を立てて壁をはるなど部屋の中を作っていく作業を担当します。マンションなどは、最初は四角いコンクリートの箱なので、それに間柱を入れ、トイレや洗面、居室を作っていきます。室内を作っていく作業ですので「中造作」や「中大工」と言われることもあります。

マンション建設ではいろいろな業者が集まって作業しますので、自分が間違えると他の業者の方にも迷惑が掛かってしまいます。そのため、工程表に沿ってひとつひとつ丁寧に、間違えないように常に気を配って作業をしています。

工程ごとにその都度打ち合わせをしっかりとおこない、それでも分からない場合は現場監督に確認します。変更もよく発生するので、打ち合わせは密におこなう必要があります。作業後には掃除をして現場を離れますが、他の職人の妨げとならないよう、日頃から整理整頓して常に綺麗にしておくことを徹底しています。

窓枠など枠の加工はとても難しい作業です。洋間や和室の入り口の枠など、見た目の美しさを保つためには寸法や作業などの精度を高める必要があり、ミリ単位の調整が必要となります。少しでもズレが生じると美しさを損なってしまい、ドアの開閉にも支障をきたしてしまいますので、とても神経を使う作業です。

上村建設さんの現場は非常に作業効率が高いと感じます。他社の現場では、下の階の作業を途中までおこない、上の階に移動して窓枠の加工までの作業が終わったら、また下の階に戻って作業するというように、行ったり来たりが多く発生することがあります。上村建設さんの場合はそれがなく、基本的に一部屋一業者といった割り当てにしてもらえます。

つまり、造作大工が一度室内に入ると、作業が一通り済むまで造作大工だけが作業する場所になります。私たちの作業は人だけではなく、機械や道具も一緒に移動する必要がありますので、この差は非常に大きく、とても効率良く作業ができます。