父のため、産まれてくるわが子のために、快適で居心地のよい家に建て替えました(from第234号)

名称 竹本邸
概要 木造2階建 / 屋根コロニアル
外壁サイディング
延床面積 47.41m²
竣工日 平成17年10月14日
構造 木造
所在地 福岡市早良区有田5丁目27-21

ひとり暮らしだったお父様の病気を機に、奥様のご実家へ引越することになったT様ご夫妻。奥様にとっては生まれ育った家ですが、築33年の木造の家はすきま風や結露がひどく、決して住み心地がよいとはいえない状態でした。 そこで建て替えを決意され、昨秋に完成。新居生活4カ月目の奥様にお話を伺いました。

家を建て替えるまでの経緯を教えてください。

結婚後、私たち夫婦は団地に住んでいましたが、いずれはひとり暮らしを続けていた実家の父と同居するつもりでいました。ところが父が病気になり、すぐに同居し たほうがよいということで、急遽実家へ移ることになったのです。しかし実家は築33年の木造で、これまで増改 築やリフォームを繰り返してきたため、造りもチクハグ。すきま風は入ってくるし結露もひどかったので、住み心 地はかなり悪かったのです。これから先のことも考えて、思いきって建て替えることにしました。

設計する際に、特にこだわった部分はどこでしょうか。

設計に関しては、主に主人がプランを練りました。とにかく外観に特徴を持たせたいということで、一般的な 三角屋根にはしない、塀や樹で家を囲わずオープンにする、外壁に濃紺のスパンサイディングを使用するなど、具 体的な要望を出しました。私としては父が快適に住めることが第一条件でしたので、玄関や廊下、トイレのスペー スを広めにしてバリアフリー対応にしてもらいました。 内装面では1階の床材には桜のムク材を使用してあた たかな雰囲気に、2階にはダークブラウン系の床材を使 用してシックに…というメリハリもつけましたね。1階廊 下の壁には3つの四角い穴がありますが、ここには小物 が置けるようになっています。ウエムラ建設さんにはあ れこれ注文を出しましたが、親身になって相談にのって くださいました。おかげで大満足の家が完成したと喜ん でいます。

実際に暮らしてみて気に入っているところはどこですか。

心地よい自然光が入ってきて家の中が明るく暖かい んです。なにより結露ができないことに驚きましたね。1 階リビングの向かい側は父の部屋ですが、居心地抜群の ようでなかなか部屋から出てこないんです(笑)。機能面 でいえば、収納スペースを多めに確保したことでしょう か。どの部屋にもクローゼットや押入れを配置しました し、台所には大きめの食品庫もあります。キッチンも使 いやすいですね。建て替えたことで、お年寄りにも子ども にも優しい家に生まれ変わったと思います。このような 快適な家で、家族一緒に暮らすことができる幸せを、父と 主人と共にかみしめています。