都市開発で急速に発展している福岡市西区(九大学研都市)エリアで、若い子育て世代の住みやすさにこだわった賃貸マンション(from第434号)

名称 コパン伊都
概要 2LDK 10戸 / 3LDK 10戸
構造 鉄筋コンクリート造 5階建
延床面積 1,513.50m²
敷地面積 1,229.87m²
竣工日 2022年10月28日
所在地 福岡市西区西都2丁目15-12

福岡市西区西都エリアは、魏志倭人伝にみられる「伊都国」の地として知られ、近年は九州大学の伊都キャンパス移転にともない学術研究都市として発展しています。子育て世代に人気のこの地域に2棟目のマンションを建設されたオーナー様の娘さんに話を伺いました。

福岡都心への交通アクセスが良く、自然が残る福岡市西区西都エリアではファミリー向けのマンションの人気が高い

福岡市西区西都はもともとのどかな田園地帯でしたが、市の土地区画整理事業によって道路が整備され、JRの駅ができ、マンションも増えてすっかり様変わりしました。学術研究都市として発展するこのエリアはファミリー層に人気が高く、いま小学校は教室が足りなくなるほど子どもが増えています。両親は10年前、田んぼだった土地に1棟目のマンションを建てました。当時何社もの建設会社さんからお話をいただきましたが、できれば地場の企業がいいと思い、営業の方の親しみやすさも決め手となってウエムラさんにお願いしたのがおつきあいのはじまりです。1棟目は駐車場が広かったので数年前、他社からその駐車場にもう1棟マンションを建てないかと提案されました。この地域は人気が高く、多くの企業が常に土地を探しているのだそうです。他社のプランは独身者向けのワンルームでしたが、ウエムラさんに相談し、やはり地域ニーズに合ったファミリー向けマンションがいいと思い再び建設をおまかせすることになりました。

写真:シックな外観

一般的にあまり人気のない1階にはテラスと専用庭を設けて付加価値をつけ、他の賃貸マンションとの差別化を図りました

間取りは新婚家庭や小さなお子様がいらっしゃる若い世帯向けの2LDKと3LDKの2プラン。一般的にあまり人気のない1階にはテラスと専用庭を設け、子ども用プールも余裕で置ける広さにしたので家賃も思い切って上の階と同額に設定しています。小さなお子さんがいる家庭は足音が階下にひびくのを気にする必要がないことから1階でも人気があるようです。2階から上はベランダを凸型のデザインにして広めにしました。使い勝手がいいだけでなく、マンションの外観を立体的に見せる効果も生んでいます。外壁は1棟目のマンションがブラウンを基調とした色目だったのでそれに合わせ、同系色でよりシックに。また表面に岩のような質感をもった最新タイルを使用し、それが重い印象にならないようベランダ側に薄いベージュのタイルを使い濃淡をつけています。1棟目のマンションと並んでも色調がなじみ、それでいて立体感のある外観が目を引く個性的なマンションになったと思います。

写真:多機能な玄関とキッチン

子育て世代が生活しやすいマンションとなるよう、ウォークインタイプの玄関土間を設けたり、収納を多く取ったり、キッチンから子どもの様子が見られるようにしたり、さまざまな点に配慮しました

子育て世代が生活しやすいマンションをめざし、2LDKは子どもをベビーカーに乗せたまま家に入ったり三輪車を置いたりできるウォークインタイプの土間を玄関に設け、壁2面に天井までの棚を設置。また6畳の洋室をウォークスルークローゼットでつなげて、どちらの部屋からも利用できるようにしています。3LDKはリビングに隣接する洋室に3連の引き戸を採用。間口が大きく開くので子どもが遊んでいてもキッチンから目配りすることができます。1棟目に一面だけアクセントカラーにしたリビングの壁紙が好評だったことから今回も2LDKは明るいリーフグリーン、3LDKはシックなオリーブグレーにしました。床の色は濃すぎず薄すぎず、ホコリや髪の毛が目立ちにくい木目調を選びました。マンション名は誰もが呼びやすく響きがいいものをと、フランス語で仲間を意味する「コパン」に。入居者募集も竣工前に満室となり、とてもうれしく思っています。