住みやすさで大人気の福津市に、シンボルとなるマンションが誕生。（from第449号）

住み続けたい街ランキングで全国1位を獲得（※）したこともある福津市は、特に子育て世代に人気です。
オーナー様は長年この地域に住んでおられ、3棟目になる賃貸マンションを建設されました。
（※）生活ガイド.com 2022年版

広い自宅の土地をマンションに

長年農業をしながら大切に守ってきた土地を、私が受け継いで暮らしてきました。昔は田畑ばかりでしたが、福間駅周辺の開発で急激に変貌したのはこの10年くらいでしょうか。商業施設やマンションがたくさん建ち、人口も増えました。私は築24年の一戸建で一人暮らしをしておりましたが、息子から「この広い土地と家にお父さん一人じゃもったいない」と言われてよく考えた結果、住まいを移してこの土地にマンションを建てることを決めました。すでに賃貸マンションを2棟所有していますので、3棟目となります。まずウエムラさんには別の土地に私の家を建ててもらい、移転後に解体、その後マンション建設に取りかかってもらいました。トータルで5年がかりの計画です。

地域のニーズに合わせた間取り4タイプ

私がウエムラさんにお願いしたのは「分譲マンションのような賃貸マンション」。ウエムラさんがたくさんのアイデアを出してくれました。外観のデザインはアシンメトリーになっていて、見る角度によって表情が異なり、白い吹き付けの壁はベランダの手すりのダークカラーがしっかりとしたコントラストを生み出しています。1フロアに3LDK3戸と2LDK1戸を配置しており、すべて間取りのタイプが異なります。福津市のマンションは2LDKが多いので3LDKの間取りを増やし、サービスバルコニーを備えた角部屋を造るなど仕様に変化をつけました。立地は高台の角地で、近隣の日蒔野（ひまきの）地区は高層の建物が建てられないため見晴らしがよく、上の階からは福岡市の志賀島やアイランドシティが望めます。バルコニーにチェアを置いて、海を眺める楽しみもありますね。

Weber・Dが地域のシンボル的な存在に

各部屋は間取りを広々と取り、駐車場は41台分を確保。200％の容積率に対し199.68％と、土地を余すことなく活用しました。今まで賃貸住宅を運営してきた経験から、アパートやマンションは建てたあとが大切だと考え、管理をお任せするハッピーハウスさんとも入念に打ち合わせを重ねました。空室の心配をしたくなかったので、借り上げの契約にしています。家賃は高めに設定しましたが、竣工後すぐ満室になりました。「Weber（ウェーバ）」という名称は所有している賃貸物件すべてにつけているのですが、私が電気主任技術者の資格を持っていて建物の電気関係を管理しておりますので、専門用語（Weber=磁束の単位）を名前にしたものです。住所は福間駅東ですが、昔は「四角（しかく）」と呼ばれていた地区で、近隣の人から「あのマンションが建っとるところが四角たい」と言われているくらい、「Weber・D」は地域のシンボル的な存在になっているようです。