福岡インター近くの好立地に、約3,800坪の大規模倉庫が完成(from第418号)

名称 西久大運輸倉庫株式会社 福岡インター支店
概要 倉庫
延床面積 14,781.47m²
敷地面積 25,867.76m²
竣工日 2021年2月26日
構造 鉄骨造 平家物流倉庫
所在地 糟屋郡久山町山田1371-1

九州を中心に日本全国に物流ネットワークを形成されている西久大運輸倉庫株式会社様。
弊社とのお付き合いは長く、4棟目の今回は土地探しから倉庫建設までを承りました。

コロナ禍で運送の需要が増えている時代のニーズに応え、土地探しからお手伝いいただいて大規模倉庫建設へ

西久大運輸倉庫株式会社は大正6年、福岡県久留米市で創業し、今年104年目を迎えます。貨物自動車運送事業、通運業、営業倉庫業などの物流チャネルを保有し、九州を中心に全国ネットワークを形成してきましたが、近年はインターネットを活用した通信販売が飛躍的に増え、さらにコロナ禍で運送の需要が高まったため物流の強化が重要視されています。また地震や集中豪雨など各地で自然災害が起こっていることから、そうした緊急時でもできる限り物流を滞らせることのないよう倉庫業にも大きな役割が求められています。このような時代の要請もあり、大型倉庫建設のため土地探しをしていたところ、ウエムラさんから九州自動車道の福岡ICに近いこの土地を紹介されました。

高速道路からアクセスの良い立地と、会社としては過去最大規模の広さが確保でき、使い勝手が考えられたつくりで稼働率はほぼ100%の状況です

この土地を選んだのは敷地面積約25,867m²という広さ、そして福岡ICから近く、利便性に優れているという立地の良さからです。延床面積は約14,781m²で弊社の倉庫の中でも最大規模となります。酒類、食品、雑貨などを保管しており、酒類にはムーブラック(電動式可動棚)を導入。酒類はフォークリフトで積み上げるので、ラックを電動で動かして通路を確保してから収納やピッキング作業を行う仕組みです。搬入口は19箇所あり、大型トラックにフォークリフトで荷物を積み込む低床と、台車でそのまま荷物の出し入れができるよう、トラックの荷台と床が同じ高さの高床とに分かれています。竣工前に荷主さんとの契約が決まり、おかげさまで現在ほぼ100%の稼働率です。

写真:倉庫外観

写真:倉庫内部

上村建設担当者コメント

弊社はさまざまな用途・規模の倉庫建設をご依頼いただいており、その経験とノウハウを活かし、将来の変化にも対応できる多様なご提案に努めています。西久大運輸倉庫株式会社様には、全長220m、奥行き60m、高さ8.5mという大規模倉庫をご依頼いただきました。床の耐荷重は1m²あたり1.5トン、酒類を保管するムーブラック導入箇所はさらに強化。また、大型トラックが頻繁に行き交うため地盤改良材を使用して強固な路帯を造成しました。倉庫の壁には断熱性・耐火性に優れたALC(軽量気泡コンクリート)パネルを使用。屋根にも断熱効果の高い建材を用いて一年を通じて室温が極度に上下しない環境をつくり、作業効率と荷物の品質保持をはかっています。この工事には延1万676人が携わりました。10年後、20年後、さらにその先も見据えたフレキシビリティと耐久性を備えた大規模倉庫の完成です。