築26年のマンションをリノベーション。少し賃料を上げても入居率アップ(from第426号)

名称 グランベルデ丸善
竣工日 1996年1月
リノベーション 2021年3月
構造 鉄筋コンクリート造 9階建
所在地 福岡市東区原田1丁目24-37

オーナー様はさまざまな分野に造詣が深く、本誌フロムを毎号大切に保管されているなど、不動産関係の情報も常にリサーチされています。今回は所有マンションのリノベーションをご依頼いただきました。

やや人気の落ちる中部屋を優先し、修繕リフォームではなく、刷新のリノベーション

九州大学が福岡市東区から西区へ移転して、学生向けアバートの需要が減るなど地域の不動産事情は大きく変わりました。そのため私が所有するグランべルデ丸善も時代に応じて進化すべきだと思い、マンションは角部屋が人気で入居率が高いことから、やや人気の落ちる中部屋をリノベーションすることにしました。せっかくやるのですから修繕や原状回復というレベルではなく、マンションをリノベーション(再生・刷新)し、その結果イノベーション(革新)を生むのが理想です。そこで洋室1間・和室1間の2LDKだった間取りを、和室をフローリングにして壁をなくし1LDKにしました。周辺の競合物件には付加価値のある1LDKが少ないので、子育てやリモートワークなどに活用できる汎用性の高い間取りでより若い層をターゲットにしようと考えたのです。

リノベーション

引き戸だった扉をガラス入りの室内ドアに変え、中部屋でも明るく広々としたLDKに

和室がフローリングのLDKになったので、押し入れはクローゼットに変え、引き戸だった扉をガラス入りの室内ドアに変えました。ベランダからの日差しがこのドアを通じて玄関にまで届き、昼間は電気をつけなくても十分な明るさが得られます。これは内覧の際にもかなり好印象です。壁紙は白を基調とし、フローリングも淡い色にしました。以前ウエムラさんがクロスメーカーを招いてカラーコーディネートのセミナーを開催された時、日本人の好む色はベージュなど自然な色を基調としたものだということを学び、今回取り入れました。そして壁向きだったキッチンを、料理をしながら家族に目配りができる対面式カウンターキッチンに変えました。14畳のLDKは賃貸マンションにはあまりない広さで、中部屋でも開放感がある明るい住居に生まれ変わったのです。

広々としたLDK

収納を増やしたり、間取り変更にともなうエアコンの入れ替え、水廻りを中心に新設備を導入で賃料を少しあげても入居者が決まりました

対面キッチンは吊戸棚がないのでカップボードを新設し収納を補いました。また広くなったLDKに対応したエアコンを設置。対面キッチン、トイレの温水洗浄便座、バスルームの蛇口、洗面化粧台など水廻りを中心に、ウエムラさんの新築物件を参考に設備を導入しました。私が入居される方のために心掛けていることは、福岡の中でも先進の住環境と言われる地区の物件を見学したり、住宅メーカーのオープンハウスや住まいに関する雑誌を見たりして常に新しい情報を収集することです。そうすることで、どの設備を選ぶかの判断基準になります。ウエムラさんにはたびたび「ためになる」セミナーを開催していただき、今回も多くのご提案をいただきました。リノベーション後は家賃を少し上げましたが、おかげさまですぐに入居者が決まりました。

カップボード・洗面化粧台・トイレ