築100年を超える木造住宅を全面リフォーム。耐震性も断熱性もアップした、夫婦ふたりの快適な住まいに生まれ変わりました。(from第478号)

構造 木造2階建
竣工日 2025年10月31日

三代にわたって受け継がれてきた木造住宅。「これからは夫婦でもっと快適に暮らしたい」というオーナー様の思いを実現するため、1階の大部分を改修するお手伝いをさせていただきました。

祖父の代から受け継いだ築100年を超える家を、費用を考えて「建て替え」ではなく、構造を生かして「再生」するよう全面リフォーム。

わが家は大正初期に建てられ、祖父から三代が受け継いできました。もともとはわらぶき屋根の平屋です。その後2階を含め増改築を繰り返してきましたが、近年は老朽化が進み、外壁の剥がれや雨漏りなどに悩まされていました。また、増築のたび各部屋に段差が生じて危険なうえ、ふたり暮らしには広すぎて2階の寝室への上り下りだけでも負担になります。建て直すことも検討しましたが、解体だけでかなりの費用がかかることが判明。そこでウエムラさんに相談し、家の構造を生かしたうえで1階の間取りを一新し、外壁や屋根を改修する全面リフォームという選択をしたのです。

1階の間取りは納得いくまで打ち合わせを重ね、家事動線と来客対応が快適で1階を中心に生活できる理想の間取りが完成しました。

もっともこだわった1階の間取りは納得いくまで打ち合わせを重ね、ウエムラさんに何度も図面を書き直してもらいました。以前の間取りは玄関を入ってすぐ応接間があり、いちばん奥がキッチン。来客に気づきにくく、おもてなしの際には妻がキッチンと応接間を何往復もして料理を運んでいたのです。新しい間取りは、玄関のそばにLDKを配置してバスルームやトイレなどの水回りも集約。これで来客にもすぐ対応できますし、妻が料理をしながらお客様と楽しく会話できるようになりました。また、和室2室をつなげて寝室にし、1階を中心に生活できる理想の間取りが完成したのです。今回は住みながらのリフォームだったので大変だったと思いますが、進捗状況の説明や埃よけの養生など、ウエムラさんの配慮に感謝しています。職人さんの作業を間近で見られたのは楽しい思い出です。

劇的に変わった家事動線 / BeforeAfter 1

劇的に変わった家事動線 / BeforeAfter 2

建具の伝統美はそのままに、一年を通して快適かつ安心して過ごせるよう耐震性と断熱性を向上。念願のバリアフリー化も実現しました。

工事では大きな蜂の巣が出てきたり、大工さんが天然木の曲がり梁に苦心されたり、古民家リフォームならではのドラマがありました。釘を使わない昔ながらのほぞ組みや、石の土台にのせただけの基礎の柱などはしっかりと連結・補強され、耐震性が向上しました。外壁の漆喰を塗り直し、板を張り替え、窓は二重ガラスとアルミサッシに一新。天井には断熱材を施工し、屋根の瓦も補修したことで、断熱性が向上して一年を通し快適に過ごせる住まいになりました。もう雨漏りやすきま風に悩まされることもありません。一方で、ほぼ手を加えなかったのが仏間です。伝統的な組子細工の障子やふすま絵をそのまま残し、畳だけを換えました。念願のバリアフリー化も実現し、掃除が楽になったと妻も大喜び。これから夫婦で年を重ねることを考えると、このタイミングでウエムラさんにリフォームをお願いして本当に良かったと、心から思います。

バリアフリー化もを実現